年始の何かと慌ただしい時期ですが、建設業では大切なイベントがやってまいりました。
入札参加資格審査申請、いわゆる「指名願い」です。
公共事業等の入札に参加するためには、各自治体等の入札参加者の名簿に会社の名前を載せてもらう必要があります。
その名簿の中から入札を経て発注先が決定するので、公共事業に参加したい事業者にとってはとても重要な名簿になります。
その名簿に名前を載せてもらう手続のことを指名願いといいます。自治体によって異なりますが、大体この年末年始にかけて、一斉に行われます。
一度名簿に掲載されれば有効期間は2年~3年ほどあります。一度自分の会社の入札参加資格の有効期限を確認して、早めの申請をおすすめします。
今日は兵庫県庁に、経営事項審査の申請に行ってきました。
兵庫県庁は、閑静な住宅街と繁華街のちょうど真ん中あたりに位置するのですが
階段を上がって庁舎を見上げると要塞のような雰囲気があり、
いつも圧倒されてしまいます。
今日は神戸の会社の経営事項審査の申請書類の提出でした。
経営事項審査は、公共事業の入札に参加するためには必須となる手続なのですが、
ここ最近は公共事業も減りつつあり、その影響で経営事項審査を受ける建設業者も減少傾向にあります。
しかし、公共事業を請け負った実績があるのとないのとでは、
今後の営業活動におおいに影響を及ぼすものなので、
「うちはほそぼそとやっていくからいいよ・・」という方以外は、
経営事項審査を受けるべきだと思います。
また、あまり知れ渡っていませんが、経営事項審査は、
入札参加だけでなく、現状の経営状況を見直すために行っている
事業者さんもいます。
経営事項審査の申請の前に、「経営状況分析申請」という申請を必ず行うのですが、
そこではいわゆる「会社の数字」が問われるのです。
もちろん、業績の良い会社であれば、評点は高いですし、
不良債権が膨らんでいる会社であれば、評点は低く、ひいてはそれが経営事項審査の点数に影響します。
年に一度の定期検診といったところでしょうか。
当事務所では、経営状況をグラフ化してお客様に提供しているので、
今後、どういう所に力を入れていくべきかのアドバイスもさせていただきます。